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1983年初春、ジェリー・ロペスに起きた悲惨な事故

2008年01月22日

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ジェリー・ロペスは、1983年のはじめに、パイプラインでスケッグを尻に突き刺すという大怪我を負った。全治3ヶ月とも6ヶ月とも伝えられるほどの重傷であった。彼はワイプアウトした瞬間、自分のサーフボードが飛んでくるのが分かったので、足で蹴飛ばしたのだが、運悪くスケッグがお尻の一番柔らかい部分を突き抜け、腸までを傷つけてしまう大怪我を負ってしまった。


ジェリー・ロペスは言う。


「極限に近いパイプラインは非常に飢えている状態にある。だから、サーファーたちは、いつも海に対して何かを与えなければいけない。それは、海を敬うことであり、時としてブラッド(血)まで差し出さないといけない」と。


しかし、ロペスの傷の回復力は早かった。主治医のドクター・ダンの手早い治療もあったのだが、何よりも彼自身の強い生命力がそうさせたのであろう。ロペスは、1ヶ月近くは波乗りの館でゆっくりと治療に専念していた。しかし、パイプラインに打ち寄せる魅惑的な波を見ていると、彼の身体はうずうずとしてくるのが分かった。


ある日、いつものようにベランダに出て、彼は波を見ながら横になっていた。目の前では、手ごろな波がブレイクしていた。彼は、無性に波乗りがやりたくなってきたので、隣に座っていたコーチに相談した。


「コーチ、波乗りをやりたいけど、だいじょうぶだろうか?」


コーチは、彼の提案に驚かされた。なぜならロペスの身体は、腸に受けた怪我のためにまだ肛門は塞がっており、そのため腸から直接便を取るためのホースが腹に開けられた穴から通され、ホースの先にはビニール袋が取り付けられていたからだ。そして、ロペスの顔を見ながら考えた。


波乗りをやりたい気持ちを抑えるのと、波乗りをやらないで傷を治すのと、どちらがロペス自身の身体に良いのかを。答えはゴー。コーチことポール・ピーターソンは、ロペスの性格を知り尽くしていた。波乗りをやりたい気持ちを抑えるほうが彼自身の身体に悪いと、結論を下した。


ジェリー・ロペスは、大便を溜めるビニール袋を腹に巻いて波乗りをはじめた。そして、そのビニール袋を海で2回もなくしてしまうという、エピソードが残った。




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