エンドレスサマー

2007年04月13日

ブルース・ブラウン監督による、サーフィン映画の最高傑作エンドレスサマー

内容はタイトルのごとく、永遠に夏を求めて、世界各地のクラシックなサーフポイントを、二人の若きカルフォル二アンが旅をして回るという、サーファーなら誰しも抱く夢を、映像を通じて叶えさせてくれたのが、エンドレスサマーだった。

当時(66?67年頃)は本当に情報のない時代。仲間で回し読みしてボロボロになったサーファーマガジンが唯一の情報源。動かない写真を何度も繰り返し観ながら、このターン、どーやってやるのだろうと想像を膨らましていた毎日。サーフボードのスペックを知りたくて、雑誌の上に定規を置き、脇に立っている人の大きさから、推定で長さを割り出し、比率から最大幅を引き出すといった具合。ロッカーラインを見るときは、雑誌の横からボードをのぞき、そり具合をチェックする
もちろんこうした研究(笑)はサーフボードだけではない。ファッションへの興味も旺盛だ。ケッズのスニーカー、フェンダーのエレキギターの宣伝、裏表紙を派手に陣取っていたジャンセンのトランクス広告、どれひとつとっても当時のハングリーサーファーには重要な食事だった。

東京駅の八重州口にある、小さい映画館まで出かけて観たエンドレスサマー。
小さい頃、月光仮面を見たとき以来の興奮を感じたのを覚えている。マイク・ヒンソンとロバート・オーガストによる、とあるホテルの前でのサーフィン。誰もじゃまする者が居ない貸し切りのセッション。その中でもマイク・ヒンソンの突っ立ったままのボトムターンは、ダンスをしているかのようにスムーズだった。今でもロングを持ち出してのサーフィンには、あのシーンのイメージが離れない。

そんな思いの彼に会うことが出来たのが、93年の4月である。オーシャンサイドからさらに南へ下がった小さな町、ルーケディアのグロットサーフショップのバックヤードだった。シェープルームと呼ぶにはちょっと寂しい、ガラクタだらけのワークショップだった。握手した手の力の無さ、冷たい感触が今でも忘れられない。それもそのはず、この時、彼はドラッグの中毒から抜け出せず、更正施設の入退院を繰り返し、いつ人生に幕を引いてもおかしくない状態だった。サーフィンで夢を見させてくれたヒーローの一人が、今、目の前で覇気も無く、オーラを感じないのにはちょっとショックだった。

そんな中でも数こそ少なかったが、サーフボードを削り続け、あのロンストーナーの写真集で有名な、COJOポイントで乗ったボードのレプリカや、エンドレスサマーモデルなど、ディティールこそ綺麗ではないが、コンセプトは明確で、サーフボードへのインスピレーションが消えていなかったことが唯一の救い。サーフボードのファンクションは彼独特のもの。オールラウンドコンセプトとはかけ離れ、個性的でややもすると扱いづらいが、ラインに乗ったときのスピードはまさしくワープマシンに変わる。この癖にはまった人を何人も知っているが、皆一様にこう話す、私もその一人だ。

今では元気になりプロダクションボードのデザインを手がけるなど意欲的だが、当時こうした精神状態でも造られたサーフボードが、とんでもなくすばらしいワープマシンであったこと。もしかしたらあの時期のシェープボードは神様とのコラボシェープだったのかもしれない。


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ブルース・ブラウン監督の、サーフィン映画の最高傑作エンドレスサマー。バドシャンクのジャジーなサウンドをバックに、沈み行く太陽を追いかける旅が始まる、ポスター中央がマイク・ヒンソンだ。

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エンドレスサマーで、私のサーフィンへの、執心は一気に加速する。それから27年、ここで会えるとは。心身弱っていたが、シェープのコンセプトは、はっきりしたものだった。私が乗った91年製の9’0”と9’5”のスピードは半端なかったことを付け加えたい。

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巨匠ロン・ストーナーの写真集にチョイスされた、ランチでの有名なショット!白のトランクスに、黒のラバーベストにしびれたサーファーは多いはずだ。


↓マイク・ヒンソンにしびれた人は、こちらをクリック!
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コメント

投稿者 HAMILTON ARMY : 2007年04月13日 15:41

あのワープマシンがここに来るまでのエピソード、STOKEして読ませていただきました!なにかの本?で出川さんが書いていたマジックボード2番目のケースとまさに同じで最初スピードにツイテイケズ苦労しました。(ちなみにそれまではMICKEYのトンネルハル・・・)
しかし一度ツボにはまってしまうと、波の変化を待てる余裕が出来て、それがアドバンテージとなりサーフィンにおけるSPEEDの大切さを思い知る事となるのでした・・今は無き鴨川赤堤、内房の某ポイントブレイク等ではSTOKEしっぱなしでした!
93年モデルにありがちな?左右のテイルラインの非対称なことなどは、NO PROBLEM なんだ!そんなことではない何か・・・シェイパーのSOULの様なものを僕はリスペクトします!
FOREVER STOKED!!
p.s 前に書いてあったV-BOTTOM いかがですか?
興味津々!

投稿者 川南 活 : 2007年04月15日 07:45

Dear my mentor,
出川三千夫様、毎回さらりと書いていますが、中身が濃いですね。
オイラの周りでは、今一番の話題ブログです。ヒンソンさんの突っ立ちボトムターンで思い出しますが、68年夏のロアーでのあなたのパフォーマンス、素晴らしかったですね。今でも昨日のように、はっきりくっきり思い出します。あの日の写真は見たことがありますが、動画がないのが残念です。
トリップの件、了解です。
1週間でも3ヶ月でも、アズユーライクです。
かつ

投稿者 花上 次郎 : 2007年04月16日 16:21

師匠、
毎回の出川パテントの突っ立ちカジュアルボトムターン的ブログ楽しく読ませてもらってます。活さま、表現拝借容赦!
ヒンソンのDown-the-Line SpeedStar 9'5"拝借して七里でかっとんだこと昨日のように思い出します。あれからもう16年も経っているんですね。
出川さんから預かっているヒンソンのレッドフィン時々乗ってます。
今年の初セッション楽しみにしてますよ?!

投稿者 でがわ : 2007年04月17日 07:33

アーミーさん、そーなんですよ、ラインの仕上がりは良くないけれど、デザインコンセプトがはっきりしている。まさにサーフボード!一見綺麗に仕上がっていてもだめな奴居ますよね。

投稿者 でがわ : 2007年04月17日 07:36

活さま、何をおっしゃいますか、貴方様のきわどいサーフシーン、私の脳裏にたくさんしまってありますよ?。

投稿者 でがわ : 2007年04月17日 07:43

花上様、吉野屋のオーダーのしかたの様に分かりやすい、コメントお待ちしています?(笑)

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