古きを訪ねて、新しきを・・・

2017年11月13日

先日、ニュースを見ていたら、ヨーロッパでは、将来、全ての車はモーターで走らなくてはならない。と、お上からのお達しが出ていた。
もちろん日本車も右へ習え、EVというやつです。
排ガスの環境への問題や、枯渇することがわかっている、天然資源の問題やら、このことに関しては、政治的な見解だとは思わないし、大いに賞賛するまともな考え方で、世界各国でのモーターショーを見ていても、大方この方向のようだ。

私が免許を取って初めて自分でハンドルを握ってから、47年経つが今、世の中、車に対する思い入れも、だいぶ変わってきているようだ。
当時(今も)手に届かない高嶺の花には、文献をあさり、知識だけで、所有の喜びを自己満足していた私。
若い人の車離れ。興味ない人から見れば、スペックやら、フォルムがな~、排気量なんて、知って覚えたところで、全くのナンセンスなんだろう。
運転は、マニュアルが当たり前の時代。シンクロが効かない、シフトチェンジのダブルクラッチは当たり前、もちろんシートベルトもないし、インジェクションもなし、エアコンも無く、三角窓から入る風で、暑さをしのぐ。ポイントの接点を磨いてはタイミングを合わせたり、ボンネットのフードを開け、顔を突っ込むのが日常だった、アナログちゅーやつです。

二代目プリウスをゲットした時は、何もかもが驚きだった。スターターボタンを押してもエンジンかからず、このやろ~、と、本気で怒ってしまったのが、ハイブリ(七里駅前のラーメン屋ではない)との出会い。チョイ乗りには10Lも入れてやれば、十分、踏み込めばモーターもフル回転、小排気量のターボのような加速、日常の足としては、必要にして十分。なんか車に対する思い入れが、この瞬間失くなっちゃったようだ。
まっ、休日の134号、渋滞の中、300、400、500馬力も必要ねーしな~。それどころか、そのうち、おねーさんと波見ながら、手放し、脇見ドヤ顔運転の方がかっこええ時代になっちゃうのかも、そんなこと考えてるところに、友人から突然ル・マン観戦の誘い!それもビアリッツでWheels and Waves(WW)なる、バイクとサーフィンのイベントチェックの帰り道だって!そりゃー都合つけるっきゃーないな~。

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(WW)イベントは、サーフィンとのジョイント会場はビアリッツのビーチサイドに置き、ビンテージバイクのヒルクライムレースは、ボーダーを超えたスペイン山中で、そして、音楽と歴史エキシビジョンは、サンセバッシャンと、毎日バイクと車で会場を移動する。太陽が照りつけようが、雨で足元がドロドロだろうが、お構いなし。腹が減れば、パンをほおばり、ビール、ワインで流し込み、ひたすら語り合う、まさに”ノマド”彼らの生い立ちを、垣間見れるイベントである。

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そんなサンセバッシャンでは、トム・キャレン、スティーブ・キャバレロ に、ブライアン・ベント、今回、同行した友人のタカ(http://www.blue-groove.com/)らのジャムセッションをリハから堪能、相変わらず、いいね!だった。
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スパニッシュワインをしこたま飲んで、ベロベロ、でも、イベントは一向に終わる気配がない。明日は予定通り、ボルドーに向けて、スタートなのだが・・・
楽しさに後ろ髪を引かれながら、やっとこさ、ビアリッツのカリーナホテルへ戻りベットでチ~ん。

翌朝、荷物満載で身動き取れない、ちっこいBMWで、GPSを頼りに、ひたすら、次の目的地、ル・マンへと出発、が、さすが大陸は広い!
日暮れ前にル・マン到着は無理と、判断、ボルドーで一泊することに(雰囲気のないハイウエー脇のホテルで)。
翌朝、ボルドーワインを賞味できず不機嫌な自分、シャワーをサクッと浴びて、ル・マンへ向けて、再び小麦畑をひたすらオンザロード。

夢に見た、栄光のル・マンから47年、やっとたどりつけた、サルトサーキット。
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早速スペシャルパスをもらい、スタート直前のパドックへ。

そこにはスティーブ・マックイーン、もル・マン式スタートもなかったが、最先端ハイブリのポルシェとトヨタが、レシプロGTを従えスタンバイの光景に、身震い!感動した!!!!
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さすが、レーススタートから24時間も付き合うわけには行かず、ダンロップブリッジを渡り、首位を飛ばすトヨタに目頭を熱くしながら、炎天下、トローリの駅まで歩き、ホテルへ。
一晩中聴こえてくる排気音をBGMに、爆睡!(朝起きてもまだやってる 笑)。
予選でコースレコードを叩き出した、トヨタも。辛うじて優勝のメンツを保った、ポルシェも、ボロボロの24時間耐久レース。こんなイベント出来るのはヨーロッパだからかも、鎌倉の花火大会ですら、うるさい、と、言うお方がいるとか、たった、2、3時間のことなのに、24時間なんて、我が国では絶テー無理だな~。
いろんな場所で、いろんなことがあり、いろんな奴らがいた、そんなことが、どんどん後ろに過ぎ去っていく、車の窓越し。あっという間の夢の時間終了。
パリに向け、ボーリングのレーンのような、ハイウエーを再び、ひた走る。”神風ツアー”もそろそろ終わりだ、次回は時間をとり、じっくり旅したい。

P.S.
振り返ればもーっ11月、今年もあと・・・なーんて時期になってしまった。SNSでチャカチャカ上げて、ブログってる気分だった。
携帯の溜まりに溜まった、写真を見ながら、頭の記憶とアルバム整理。
久しぶりの遠いヨーロッパ、来て見て、やっぱりいいし、刺激もたっぷり転がっている。ここでも、ネット社会は確実にコネクトし、ハイテクノロジーに終わりの無いことを知った、旅でもあった。
だからか、好きな奴らが好奇心を持って集まり、ひたすら話し、飲んで、食べて、ルーツを語りあい、自身のアイディンティティを確認している。
クラシックカーもビンテージバイクも最先端ハイブリカーも、ここでは同じ道の上にいた。
サーフィンとて同じ、60年代のめちゃ重いロングも当時の最先端ツール。現代の羽のように軽いエッジーなショートも、同じ水の上にいるサーフボードという道具、波乗りの概念が変わったわけではない。
日本にサーフィンが伝わってまだ日も浅いが、サーフィンがどこから来て、どこへ行こうとしてるのか。温故知新。ますます興味は尽きないな~・・・



もっと、早くやってれば良かった!

2017年02月03日

遅ればせながら、 サーフィンにハマってしまった人が、共通して、発する言葉が、”もっと早くやってれば良かった”、だ。
心境、お察しします。
要するに、もー戻らない時間への、このやろ~てー、事だと思う。(ふつう時間は戻せないから)もーちょっと早く、もーちょっと若い時に、もーちょっと時間があったときに、やってれば、もっと、もっと、もっと、うまくターンが出来たんじゃーないか、スムーズに乗れたのでは、バッチーンきまったのでは、という、後悔にも似た嘆きや、叫び(ちと、オーバーかな)が聞こえてくる。

サーフィンの魅力に、今、気付いちゃったものの、自分の置かれた社会的ポジションの拘束やら、家長として立場の我慢だったり、毎日とまでは言わなくとも、せめて週一ぐらいは・・・の葛藤が目に浮かぶ。

今更、すべてを、ほっぽり出してサーフィンする訳にもいかず、あ~~~~バッキャローーーー!。

youさん見ながら、一人妄想(イメージトレーニングともいう)。そして気になる友人や、界隈の行動を(今日は、あいつ、海に行ってねーだろーな)SNSにて監視。
反対に、上手に、縛りから抜け出せたら、”良い波だったよっ~人が居なくて”!おもっきり、楽しめた!
マイワールドの、至福な瞬間の事後報告だったり、と・・・
サーフィンそのものはもとより、取り巻く環境、取り巻く人々の生態系は真にバラエティーで、傍観していると、楽しく微笑ましくも感じるのだ。

もちろん、物事には正反対が存在する。
若かれし頃、社会性を学ぶ事を避け、世間一般の常識を身につける事が出来ず、汗水ながし、田畑を耕し糧を生む事に精進しなかったばかりに、ひもじい想いをし、太陽が上がれば、波の有る無しに関わらず、毎日、海での非生産的行為にいそしみ、世間の冷たい視線を浴び、御法度扱いの街道まっしぐらに突き進む人も知ってはいるが・・・笑。

時代も変わり、世界のヒーローともなれば、この普遍の楽しみを思う存分に、味わう事が出きるが、それは、ごく少数、才能豊かなものに限られる。
ましてや社会的、重要ポストの担い手なら、ちょいとサーフィンしてきまーす、なんて、言えないだろうしね。
さりとて、ライフスタイル気分にひたり、緩くやってれば、それなりの、評価しか、もらえないし、どのみち、サーフィンを知ってしまったばかりに、つきまとわれる葛藤に、”サーフィン、ちっとも癒されないじゃん”、と、雑誌のコピーを真に受けて、入門してしまった方も多いのでは・・・。

もちろん、人それぞれの感じ方、想いは、千差万別。
私の場合、後先考えず、この世界に飛び込んで、振り返れば50年以上。長いようで、短いようで・・・あっという間の出来事だったが、ここに、こうして、次に来た波に乗れるのは、決してまぐれではない。
周りの協力を取り付け、情報収集のもと、周到な準備。もちろん自然条件の恵みが、うまくバランスしないと叶わない。
私も、いまだ、サーフィンやら、社会での立ち振る舞いに、”もっと早くやってればよかった”!と、思う時が有る。
だから、やれる時が、その人にとっての、ベストな出会い、ではないだろうか。

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photo:yaguchi_ryo